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作成日 2020/2/24

第一種電気工事士の筆記試験の内容とは?試験対策のポイントも紹介

    第一種電気工事士は、第二種電気工事よりも難易度が高く出題範囲も広くなっています。そのため試験対策にも一定の時間が必要で、効率よく準備・勉強を進めることが大切です。

    今回は第一種電気工事を受けたい・受ける方へ向けて、筆記試験の内容や難易度をはじめ試験対策の方法についても分かりやすく解説していきます。

    筆記試験の内容

    第一種電気工事士は第二種電気工事士の試験と同じく、筆記試験と実技試験に合格しなければいけません。そして、第一種電気工事士の筆記試験では、以下の項目から出題されます。

    筆記試験の内容
    • 電気に関する基礎理論
    • 配電理論及び配線設計
    • 電気応用
    • 電気機器・蓄電池・配線器具・電気工事用の材料及び工具並びに受電設備
    • 電気工事の施工方法
    • 自家用電気工作物の検査方法
    • 配線図
    • 発電施設・送電施設及び変電施設の基礎的な構造及び特性
    • 一般用電気工作物及び自家用電気工作物の保安に関する法令

    合計9項目で構成されていて、第二種電気工事士より専門性が高く出題範囲も広い特徴があります。

    電気理論(計算)に関しては、第二種電気工事士で出題された基礎的な公式をベースに応用問題が出題される傾向です。たとえば交流回路の応用問題といえる、三相交流回路内で消費される電力を求める計算などです。

    計算問題の他には、配線図面の読み取り問題、法令や測定器具・工具に関する暗記問題(正誤選択や穴埋めなど)などもあります。

    筆記試験の合格率は40%程度

    第一種電気工事士の難易度は、合格率から読み取ることもできます。これまでの合格率を平均化させると、おおよそ40%程度です。

    第二種電気工事士の合格率は、60%台(高い時は70%弱)ですので、第一種電気工事士の難易度の高さが分かります。なぜなら、第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも認められている設備範囲が広く、身に付けるべき知識も増えるためです。

    特に計算問題に関しては、工場やビルなど大規模な設備で使用する電気工作物(事業用電気工作物)に必要な応用問題が出題されます。

    もちろん電験程の出題範囲の広さではありませんし、試験対策を行えば合格できる見込みはあります。ちなみに電験三種は合格率20%前後です。

    また、第一種電気工事士は記述式ではなく選択問題で、電験のように現場管理に関する法令までは出題されません。あくまで、配線図・電気理論・作業方法といった、現場作業に必要な知識と技術(技能試験)が問われる資格です。

    これから第一種電気工事士を受験する方は、第二種電気工事士よりも難易度は高いと意識しつつ、充分な勉強時間を確保した上で準備を進めましょう。

    一般的に必要とされる勉強時間は、合計300時間とされています。

    筆記試験免除の条件と必要な書類


    第一種電気工事士には、特定の条件を満たす受験者を対象に筆記試験の免除を認めています。

    具体的には以下の条件のうち、いずれかの項目を満たす必要があり、試験免除を受けるための証明書類を提出しなければいけません。

    ・前回の第一種電気工事士の筆記試験に合格している(技能試験で不合格となった方を対象):証明書類の準備は不要。申し込みのみ行います。

    ・第一種や第二種もしくは第三種電気主任技術者の免状の交付を受けている方(いわゆる電験第一種、第二種、第三種):電気主任技術者免状の複写(コピー)を添付。

    ・旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格を保有している方(旧規則の時期に電験の試験を受験し、合格・資格取得した方):検定規則に基づいた検定試験の合格者の場合、「合格証明書」もしくは「合格証書」の複写を添付 / 検定規則による認定学校(旧制の大学、工業専門学校、工業学校等)の 卒業者にあっては「卒業証明書」もしくは「卒業証書」の複写を添付。

    証明書類を提出するタイミングですが、試験の申し込み時に添付することで確認・試験免除へ向けて手続きを進めてもらえます。また、申請書類の提出期間は、筆記試験・技能試験を受験する方と同じです。申請方法はインターネットもしくは、書類郵送のどちらかを選択します。

    筆記試験の過去問と解答


    第一種電気工事士の筆記試験および技能試験の過去問と解答は、一般社団法人電気技術者試験センターの公式サイトで公開されています。ですので、受験後に自己採点したい場合や、過去問を解きながら試験対策する場合に役立ちます。

    利用方法
    • 1 一般社団法人電気技術者試験センターへアクセス
    • 2 トップページ左にあるメニューから「試験問題・解答」をクリック
    • 3 「電気工事試験」欄の「第一種電気工事士試験の問題と解答」をクリック
    • 4 同ページ中央から下部にかけて、各時期の筆記試験・技能試験の問題と解答リンクが表示される
    • 5 各リンクの中から「筆記試験」と記載されている問題あるいは解答をクリックすることで、詳細な内容を確認可能

    第一種電気工事士は1年に2回試験を実施していて、筆記試験と技能試験は別日です。ちなみに2019年の筆記試験は、10月6日(土)に実施されました。

    筆記試験合格のための対策と参考書選び


    ここからは、第一種電気工事士の筆記試験に合格するための対策と、試験対策に必要な参考書の選び方について解説します。

    第一種電気工事士に必要な勉強時間は約300時間とされていますが、非効率的な勉強方法や自分に合っていない参考書を選ぶと、余計な時間がかかってしまいます。どんな試験対策が必要なのか、取捨選択しながら準備することが大切です。

    オーム社刊行の参考書がおすすめ

    第一種電気工事士の試験対策で参考書選びに悩んでいる場合は、オーム社から刊行されている参考書から勉強するのがおすすめです。

    第一種電気工事士に関する参考書は多数刊行されていますが、中でもオーム社の参考書は詳細な解説と過去問まで記載されています。また、単に各出題分野の説明をしているだけでなく、どこが重要なポイントなのか要点を分かりやすくまとめられているため、自身で要点をまとめる手間を省略できます。

    オーム社の第一種電気工事士に関する参考書は、複数刊行されていてそれぞれ重視している部分が異なります。

    筆記試験対策として購入する場合は、出題頻度の高い内容に絞って解説された「筆記試験完全マスター」や過去問と各出題項目を詳細に解説している「第一種電気工事士筆記試験完全解答」がおすすめです。
    まずは出題頻度の高い項目から過去問を解いたり解説を読んだりしつつ、確実に得点を取ることができる対策を行いましょう。

    いちばんやさしい 第二種電気工事士 筆記試験

    おすすめ度:★★★★★

     

    第一種電気工事士のテキストで勉強しても分からない部分が多い・どうしても点数が伸びない場合は、こちらのテキスト・問題集もおすすめです。第二種電気工事士のテキストですので、基礎から丁寧に解説しています。

    この本の口コミ

    やりますね。
    今までとは違うアプローチで、丁寧に解説しています。基本を押さえた電工本だと思います。今までにない。他の人気書籍で知識の枝葉を付けていけば、合格できます。
    papas

    写真が多く、とても見やすい。
    図や写真が多く、とても見やすかったです。今回初めての受験で筆記試験の一週間前から勉強を始めましたが、このテキストと過去問を併用しながら勉強したら、自己採点で90点程取れました。
    shun

    2020年版第一種電気工事士筆記試験完全解答

    おすすめ度:★★★★

    前述の項目で紹介したテキストで基礎を学んだあとは、第一種電気工事士筆記試験完全解答がおすすめです。前半では、第一種電気工事士に必要な知識を、要点を絞りながら解説しています。後半は、過去問と解説付きの解答を10年分記載しているので、1冊でテキスト・問題集としての役割を持っているのが特徴です。

    この本の口コミ

    ※口コミ無し

    一種電工技能試験 DVD付き

    おすすめ度:★★★★

    こちらは、技能試験に特化した参考書です。具体的にどのような技能試験が出題されるのかイメージできない方には、特におすすめです。DVDで各作業工程を確認できるため、圧着のコツや効率的な動き方などを視覚的に理解しやすいのがメリットとなっています。

    この本の口コミ

    DVD付であることがいい
    これ他に別の参考書も並行に使いながら勉強しました。お陰で令和元年の年に無事合格を勝ち取れました。
    やれば受かる試験です皆さんも頑張って戦って負けないで下さい。
    Amazonカスタマー

    過去問をやって傾向を掴もう

    第一種電気工事士だけでなく、資格試験の試験対策を行う時は過去問を解くことが重要です。また、前回の過去問を解くだけではいけません。過去10年や5年間の過去問を解きながら、出題傾向や出題頻度の高い項目を掴みます。第一種電気工事士の筆記試験にも出題頻度の高い項目があるので、効率よく学習を進めて対策を立てましょう。

    また、筆記試験の多くは過去問をベースにした出題内容のため、過去問を解くことで解きやすくなります。過去問は一般社団法人電気技術者試験センターを参考にするのが、効率面から考えることをおすすめします。なぜなら過去10年間の問題と解答を一覧にしていて、確認に手間が掛からないためです。

    まとめ


    第一種電気工事士の合格率は40%台と、第二種電気工事士よりも難易度は上がっているものの基礎を理解していれば解くことのできる内容です。また、出題項目は9種類あり、電気計算や理論の正誤判定をはじめ、工具や測定機器・電気部品・法令に関する穴埋め問題や正誤判定などがあります。

    試験対策のポイントは、参考書で各項目を理解・暗記しながら過去問を解いて、内容と出題傾向を少しずつ覚えることです。

    第一種電気工事士を取得すると、ビルや工場といった事業用電気工作物の工事ができます。電気工事士を目指す方は必須の資格ですので、まずは筆記試験対策から始めてみてください。

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