Useful columns detail

お役立ちコラム詳細

作成日 2020/2/24

電験三種の仕事とは?仕事内容や就職先も解説

    本記事では電験三種を取得した人、電気主任技術者の具体的な仕事内容や、就職先などについて解説していきます。

    これから電験三種の資格を取得したいという人や、電気工事の現場で働きたいという人はぜひ参考にしてください。

    電験三種の仕事内容

    電験三種の4つの仕事内容

    電験三種の仕事内容には、大きくわけて以下の4つがあります。

    電験三種の仕事内容
    • 電気設備の点検・保安
    • 電気設備の修理の手配
    • その他の設備の修理の手配
    • 電気工事の監督

    次からは、これら4つの仕事内容について具体的に解説していきます。

    電気設備の点検・保安

    電験三種の一番メインとなる仕事は、電気設備の点検や保安です。

    商業施設や大型施設などに常駐しながら、施設内を歩き回り、設置されている電気設備に異常がないかどうかを毎日チェックします。

    特に、施設の規模が大きくなるほど設置されている電気設備も複雑になっていくので、故障した際に普及が難しくなります。

    規模の大きな施設で電気設備の異常が発生すると経済的な損失が大きくなるため、電験三種の有資格者が定期的に点検していくことは重要な業務です。

    小規模な施設であれば電験三種の有資格者が常駐するのではなく、管理会社から派遣される形で1日に数件の施設を回っていきます。

    電気設備の修理の手配

    電験三種の有資格者が電気設備を点検していった結果、電気設備に異常が見つかったら修理を行う必要があります。

    しかし、修理を行うのは電験有資格者ではなく電気工事士なので、電気工事に業務を依頼します。その際に請負先である電気工事士に連絡を取り、交渉を行うのが電験三種有資格者の役割です。

    日中は施設が稼働しているので、修理を行うのは施設が閉鎖された夜中になります。

    修理が終わると、電験三種有資格者は電気工事士から説明を聞き、原因を究明して報告書にまとめる業務も必要になります。

    その他の設備の修理の手配

    電験三種の仕事は、施設の主要な電気設備の点検や修理の手配だけではありません。

    施設内にはスイッチやセンサー、コンピューターなど電気が使用される機器が多く設置されています。施設の管理者やクライアントからそういった小さな機器の修理を依頼されることもあるので、それに応じることも電験三種の業務の一つです。

    電気工事の監督

    電験三種の仕事は、事業用電気工作物の維持、保安、工事について監督を行うことです。

    具体的には、電気工事が行われている間、人員の手配や安全管理、スケジュール管理を行います。

    工事が適切に行われているかどうかを検査し、必要に応じて電気工事士に指示を行うのも電験三種の仕事です。

    電気主任技術者と電気工事士の仕事内容の違い

    電気工事士の資格を保有していると、第二種なら600ボルト以下の工事、第一種は600ボルト以下の工事と最大電力500kW未満の工場等での電気工事をおこなうことができます。

    一方、電験三種に合格して電気主任技術者の資格を取得すると、電圧5万ボルト未満の電気工作物(出力5千ボルト以上の発電所は除く)の工事をおこなうことに加え、維持や管理といった保安の監督として働くこともできます。

    つまり、電気主任技術者になることで、電気工事の仕事の幅が広がるだけでなく、監督業に携わることもできるのです。

    主要業務である点検の仕事内容

    電験三種の主要業務である点検には、以下のように3種類あります。

    点検の仕事内容
    • 月次原研
    • 年次点検
    • 竣工検査

    次からはこれら3つの点検業務について詳しく解説していきます。

    月次点検

    月次点検とは、キュービクル保安点検とも呼ばれています。

    キュービクルとは自家用電気工作物のことを指しており、月に一度、または隔月に一度必ず点検しなければならないと法定されています。

    キュービクルに絶縁監視装置が土地つけられている場合は、点検義務が隔月に一度に緩和されます。

    月次点検は、具体的には100ボルト、200ボルトの回路で漏電の有無や、機器の異常な温度上昇の有無、その他異音異臭の有無など、通電中でも点検できる項目を確認していきます。

    年次点検

    年次点検では、年に一度、施設や構内全体を停止させて点検を行います。その際に、高圧部の絶縁の良否、高圧ブレーカーの動作の良否、その他各機器の詳細な点検をおこないます。

    年次点検を怠ったために高圧部の絶縁不良に気づかず、構内が全停電するばかりか、近隣の建物にも停電が及ぶ事故が少なからず発生しています。

    近隣にも停電が及んでしまった場合は損害賠償責任が発生することもあるので、年次点検を欠かさずに行うことが重要です。

    竣工検査

    竣工検査とは、自家用電気工作物の電気工事を行った場合に、完成時に、それが工事計画図書や法令等に合致して施工されているか、設備が必要な能力を有しているか、といったことについて検査をすることです。

    具体的には、接地抵抗や、絶縁の抵抗、絶縁の耐力などが基準に達しているかどうか測定を行います。

    他にも、機器に異常が生じたときにしっかりと警報が作動するかどうかを確認するための保護装置試験や、各設備が認可通りの能力を発揮するかどうかを測定する負荷試験なども行います。

    電験三種を取得した人が送る仕事の日の一日

    では、電験三種を取得すると、どのように仕事に関わるようになるのでしょうか。2つの例を紹介します。

    例1:工場の電気設備の保守やメンテナンス

    7:30~8:00ごろに出勤し、工場内にある電気が使用されている設備や機械装置の点検・メンテナンスをおこないます。

    その後、電気使用量をチェックし、電気工事部で改善案などについて話し合い、17:00ごろに退勤します。

    大きなトラブルが起こらない限り残業はないので、定時出勤・定時退勤しやすい業務です。

    例2:設備の点検と保守

    特定の工場等の保守・メンテナンスとは異なり、変電所や発電所の点検やメンテナンスは、毎回、作業現場が異なります。

    8:00~9:00に現場に到着し、負荷試験を実施できるか調査をしてから試験をおこないます。

    なお、2~3人でチームを組み、1日に1~2ヶ所の現場を回ることが一般的です。作業が終了したら、勤務先に戻って報告書を提出してから帰宅します。

    電験三種の就職先

    これまでは電験三種の具体的な仕事内容について解説していきました。しかし、電験三種の仕事は就職先によって異なることも知っておきましょう。電験三種の主な就職先は以下の3つです。

    電験三種の就職先
    • 建設会社
    • 電気設備会社
    • ビル管理会社

    そこで、ここからはこれら3つの就職先について解説していきます。

    建設会社

    建設会社の事業内容には建物を建設することだけでなく、建設した建物の維持、保安、管理も含まれています。

    電験三種の有資格者が建設会社に就職すると、建設の終わった建物の検査や点検を行います。

    また、建物の工事が竣工してから売却されるまでの電気設備の保守点検も行います。

    電気設備会社

    電気設備会社とは、電気設備の保守点検や工事を行う会社のことです。

    大規模な施設や店舗では電験有資格者を雇って施設に常駐させますが、小規模な施設や店舗では電気設備会社に仕事を依頼します。

    施設や店舗から依頼があった場合、電験三種の有資格者が電気設備を点検し、異常があれば電気工事士に連絡して修理の手配を行います。

    ビル管理会社

    商業ビルが設備管理を行う場合、ビル管理会社に外部委託するのが一般的です。

    電験三種の有資格者がビル管理会社に就職すると、委託されたビルを巡回してて点検し、それが終わったら次の委託先に向かいます。

    点検時に異常が見つかれば電気工事士に修理の依頼をして、修理完了後は報告書を作成し、提出します。

    まとめ

    電験三種の仕事内容や就職先について解説していきました。電験三種の仕事はあくまでも電気設備の維持、保安、工事に関する監督が仕事で、工事は行いません。

    その点、電気工事を専門とする電気工事士とは異なるので、仕事内容についてはしっかり区別しましょう。

    電験三種の主な仕事は点検と修理の手配になりますが、定期的な点検を怠ると大きな事故に繋がり、損害賠償責任も発生します。

    電験三種は責任の大きな仕事を担当することになるので、手抜きは許されません。責任が大きい反面、比較的収入は高く、安定しています。

    電気設備は企業の経済活動に欠かせない設備であるため、社会的責任は大きく、それだけに仕事にやりがいを感じるという人も多いです。

    もし電験三種に興味があるなら、ぜひ目指してみてください。

    関連記事

    電験三種は過去問だけで合格は難しい!効率の良い正しい過去問の使い方を解説

    電験三種の数学の難易度は?出題範囲やレベル別おすすめ参考書も紹介

    電験三種の試験について|試験概要から試験対策の方法まで解説

    電験三種の問題集ってどう選ぶのが良いの?参考書や過去問についても解説

    電験三種の合格率はどのくらい?各科目の詳細もご紹介

    電験三種の難易度は?攻略方法も紹介

    電験三種の数学の難易度は?出題範囲やレベル別おすすめ参考書も紹介

    電験三種の電力を勉強方法するコツを紹介!出題範囲や傾向も解説

    電験三種の機械は効率的に学習しよう!各分野の出題頻度や傾向・学習方法も解説

    電験三種の法規は難しい?法規の対策法や暗記のコツも紹介

    電験三種で独学合格は可能?勉強方法やおすすめの参考書も紹介

    電験三種の理論の勉強方法は?対策法やおすすめ参考書も紹介

    電験三種のおすすめ参考書4選!参考書の選び方も解説

    第三種電気主任技術者試験は難しい?試験科目や合格率も解説

    電験三種は就職で有利になる?電験三種の就職先や業界も紹介

    電験三種の実務経験とは?資格認定の実務経験や実務経験が積める職場も紹介

    電験三種の科目合格って何?試験が有利になるって本当?

    電験三種って高校生でも取得できる?方法や難易度を解説

    電験三種の仕事とは?仕事内容や就職先も解説

    電験三種は転職に有利?転職先や転職後の平均年収も紹介

    電験三種の平均年収は?年収をアップさせる方法やAIの影響についても解説

    電験三種ってどんな試験?概要から取得するメリット、勉強法まで紹介

    おすすめの
    お役立ちコラム