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作成日 2020/2/27

第二種電気工事士とは|資格概要や試験対策方法を紹介

    家を建てる時、家中のコンセントに配線をつなぐために電気工事が入ります。このような電気工事は電気工事士にしか行えず、これからも永続的に需要が見込まれるのが電気工事士です。

    この記事では、電気工事士の中でも第二種電気工事士について、資格を取得する方法や勉強法から第二種電気工事士がどのような資格なのかを含めてご紹介します。

    第二種電気工事士はこんな資格



    第二種電気工事士がどのような資格なのか、第一種電気工事士とも比較しながら紹介します。

    第二種電気工事士は電気工事を行える国家資格

    電気工事士とは電気工事を行える国家資格です。

    第一種と第二種に分けられており、工事できる範囲が異なります。中でも、第二種電気工事士は一般住宅や小規模店舗の電気工事を行うことができる資格です。

    第二種電気工事士の扱える仕事、業務内容

    第二種電気工事士は、一般家屋、小規模商店、600V以下で受電する電気設備や一般電気工作物に関する業務を行います。

    たとえば以下のような業務は、第二種電気工事士で対応できる業務です。

    ・一般住宅のエアコン設置や修理
    ・一般住宅の照明設備や配線
    ・小規模オフィスの配線や器具の設置、接続など
    ・家庭用太陽光発電設備や蓄電池の設置

    第二種電気工事士は、小規模な設備での電気工事に限定されています。キャリアアップを目指すにあたっては、将来的に第一種電気工事士や電験の取得も目指すことが大切です。

    一方で第一種電気工事士は、第二種電気工事士の業務範囲に加え、中小工場、ビル、高圧受電の商店等、500kW未満の自家用電気工作物に関する業務も行うことができます。

    第二種電気工事士の資格を取得するメリット



    転職の際に有利

    第二種電気工事士の資格取得は、電気工事関係の仕事へ転職する際に有利となる上、必須の資格です。

    第二種電気工事士の資格は、照明器具やエアコン設置、建築現場での配線・電気器具の設置などあらゆる現場で需要があります。

    もちろん実務経験が必要な現場もありますが、未経験でも資格を取得していれば転職先の選択肢も増えるでしょう。

    給料が上がる

    多くの会社では第二種電気工事士の資格取得に伴って、資格手当を付与したり給料アップを検討したりしています。

    また、第二種電気工事士は新人で年収250万円~、実務経験を重ねると年収400万円前後も目指せる業界です。給料面で悩んでいる方は、第二種電気工事士への転職もおすすめです。

    さらに給料アップを目指したい場合は、第二種電気工事士の上位資格「第一種電気工事士」の取得も視野に入れてみましょう。

    第一種電気工事士は、第二種電気工事士よりも法律で許可されている工事範囲が広く、専門性も高いため年収500万円以上も目指すことができます。

    社内での待遇がよくなる

    電気工事士は資格がないと仕事が成り立たない『業務独占資格』です。そのため、資格未取得の社員と比べて重宝されます。

    業務独占資格とは、法律で定められた資格を保有していないと特定の現場で業務ができない資格のことで、電気工事では、第二種電気工事士に限らず第一種電気工事士や電験など、どれも業務独占資格です。

    第二種電気工事士の場合は、一般の自家用電気工作物(エアコン設備や一般住宅の配線など)に限り設備機器の設置や修繕など認められています。

    電気は生活に欠かすことのできないインフラですので、第二種電気工事士は今後も必要とされる資格の1つです。

    第二種電気工事士の資格を取るにはとるまでの流れ



    第二種電気工事士の資格を取得するために必要なステップはどれくらいありますか。

    おおまかに2ステップに分かれます。①試験に合格すること、②免状交付申請を行うこと、の2ステップになります。

    試験に合格する

    第二種電気工事士の資格を取るためには「筆記試験」と「技能試験」に合格しなければなりません。この試験は、年にそれぞれ2回行われ、筆記試験に合格しなければ技能試験に臨むことはできません。

    ただし、次の場合は筆記試験が免除されます。

    ・ひとつ前の筆記試験に合格した方
    ・高校以上の学校において電気工事士法で定める課程を修めて卒業した方
    ・電気主任技術者免状取得者

    この筆記試験免除については後ほど説明します。

    都道府県知事へ免状交付申請を行う

    筆記試験に合格し技能試験にも合格したら、各都道府県知事に免状の申請を行ないます。そして免状が交付されたら、晴れて第二種電気工事士の有資格者になれるのです。

    第二種電気工事士の試験概要



    上期と下期の二期制試験

    筆記試験には6月上旬に行われる上期、10月上旬に行われる下期があります。見事筆記試験に合格したら、7月下旬の上期、12月上旬の下期に技能試験にチャレンジできます。

    万が一筆記試験に合格して技能試験に落ちてしまった場合でも、1回のみ筆記試験が免除されます。

    例えば上期の筆記試験に合格して技能試験に落ちてしまったとしても、下期の筆記試験は免除となります。

    出願方法

    新規の受験者の場合、上期は3月中旬〜4月上旬にかけて、下期は8月上旬〜8月中旬にかけて出願します。下期の技能試験のみ受ける場合は、9月上旬〜9月中旬に出願します。

    申込方法は最寄りの書店などにおいてある受験案内による書面の出願と『電気技術者試験センター』のホームページからのWEB出願の2通りあります。

    試験の形式と内容

    試験の形式と出題される内容は以下の通りです。

    筆記試験

    筆記試験は記述問題は一切なく、試験時間2時間のマークシート方式で行われます。4択問題ですが、しっかりと準備しておけば難なく回答できるでしょう。

    試験内容として、基礎理論や電気機器、配線設計に至るまで電気工事における総合的な知識問題から出題されます。

    また、計算問題も出題されますので計算が苦手な方は準備を怠らないようにしてください。

    技能試験

    技能試験は40分で行います。事前に公表されている13問の課題から1問が出題され、ケーブル、スイッチ、コンセントを配線図の通りにつなげていきます。

    配線図は短線図で描かれており、複線図に起こし直す必要がありますので、時間の余裕はありません。

    工具は電動以外であれば持ち込み可能ですが、あらかじめ指定された工具は必ず持ち込まなければ 試験に臨めません。また、回路に重大な欠陥が見受けられた場合は失格となります。

    筆記試験には免除制度がある

    第二種電気工事士の試験では、以下のいずれかに該当する方は筆記試験が免除されます

    ・前回の第二種電気工事士筆記試験に合格している方
    ・高校か高等専門学校、大学などで電気工学を履修し卒業している方
    ・第一種か第二種、第三種のいずれかの電気主任技術者免状を取得している方
    ・鉱山保安法第18条の規定による試験のうち、電気保安に関する事項の試験に合格した方
    ・自家用電気工作物主任技術者技能認定証明書もしくは自家用電気工作物主任技術者技能認定書を保有している方
    ・旧電気事業主任技術者資格検定規則による電気事業主任技術者の資格を取得している方

    なお、電気工学とは、電気理論・電気計測・電気機器・電気材料・送配電・配線図を含む製図・電気法則のすべての単位を指します。

    試験の難しさとその対策方法



    例年の合格率は40%程度

    第二種電気工事士の合格率は、例年40%程度で推移しています。電気関連の資格としては高い合格率で、初めて受験する方も合格を目指すことが可能です。

    また、個別に確認してみると技能試験の方が70%を超えていて、筆記試験は50%前後となっています。

    筆記試験・技能試験の過去5年の合格率
    • 平成27年度
      -筆記試験:58.8% 技能試験:70.7%
    • 平成28年度
      -筆記試験:58.6% 技能試験:73.4%
    • 平成29年度
      -筆記試験:59.1% 技能試験:68.8%
    • 平成30年度
      -筆記試験:55.0% 技能試験:67.5%
    • 令和元年度
      -筆記試験:66.0% 技能試験:65.2%

    第一種電気工事士は例年30%台の合格率で推移しているので、第二種電気工事士より低いものの難関資格(電験など)よりかは高い水準です。

    試験の対策方法

    過去問は1回だけではなく、何回も解く

    第二種電気工事士の試験内容は傾向がつかみやすいので、過去問を解くことが有効な試験対策になります。

    ただし、1回やってみた、1回目を通してみただけでは対策として不十分です。2回以上解くことで傾向がつかめてきます。

    計算問題が苦手な人は暗記に力を入れて勉強しよう

    第二種電気工事士の試験は、計算問題だけでなく電気工事に使用する器具や工具の名称、公式や理論の正誤判定なども多数出題されます。

    どうしても計算問題が苦手な場合は、まず暗記に力を入れるのがおすすめです。

    例年、過去問からランダムに出題されたり似た問題があったりと、暗記だけでも一定の点数を獲得できます。

    技能試験もしっかりと勉強しておく

    技能試験では配線に重大な欠陥が見つかった場合、残念ながら失格となります。そうならないためにも、しっかりと対策を練っていきましょう。

    市販されている技能試験用の教材キットは繰り返し練習しましょう。そして、複線図を描けるようにしましょう。

    単線図から配線を組んでいくことも可能ですが、考えながら組み立てていくことになり、欠陥を生むリスクが高まります。多少時間がかかっても複線図を描いて、配線のルールを覚えるようにしましょう。

    試験対策のコツ
    • 過去問は1回だけではなく、何回も解く
    • 計算が苦手な人は暗記に力を入れる
    • 技能試験もしっかりと勉強しておく

    まとめ

    第二種電気工事士は難関の資格ではありません。しかし、焦りは禁物ですから、半年から一年の長い勉強時間を用意して、試験に臨んでください。

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