
消防設備士の資格は取得しておけば就職や転職で有利になると言われていますが、具体的にどのくらいの勉強時間を確保すればいいのでしょうか。
本記事では消防設備士の試験突破に必要な勉強時間、また試験までのスケジュールや試験対策の方法を解説します。消防設備士の試験対策には3か月かけよう!

消防設備士の試験対策に必要な時間はどのくらいですか?
およそ2〜3ヶ月です。
まずは消防設備士の資格取得に必要な勉強時間や、スケジュールについて分かりやすく解説します。また、消防設備士の資格試験は、学科試験と実技試験に分かれいてますがどちらも筆記試験です。
試験対策に必要な勉強時間は3か月
消防設備士の試験の合格に必要な期間は平均3ヶ月です。知識0の状態から始めたとすると平日1時間、休日2時間の勉強を2〜3ヶ月続けると合格できると言われています。しかし、必ず3ヶ月の勉強期間で合格できるということではありません。
自身が消防設備士に関する知識をどれだけ保有しているのか確認した上で、3ヶ月以上・以下といった勉強時間を決めるのも大切です。また、自身の生活スタイル・仕事の状況も加味して、1週間の勉強時間・科目を決めていきましょう。
3か月間のスケジュール
消防設備士の試験対策を考える時は、逆算しながらスケジュールを作成するのがおすすめです。たとえば試験当日から3ヶ月間を試験対策として考えるとします。
まずは平日と休日の勉強時間を設定しましょう。消防設備士の場合は、平日に1時間の勉強・休日に2時間以上の勉強時間を確保できるといいでしょう。
そして平日1時間・休日2時間としてスケジュールを作成すると、1週間・1ヶ月の勉強時間は以下のようになります。
- 1週間の勉強時間:9時間程度
- 1ヶ月の勉強時間36時間程度
- 3ヶ月の勉強時間108時間程度
上記のように必要な勉強時間・確保できそうな時間の合計は、平日・休日の勉強時間から計算してみてください。
消防設備士の試験に向けた勉強方法

続いては消防設備士の資格試験を受験する方に向けて、2つの勉強方法を紹介します。また、勉強方法を選択する時は、予算や勉強時間のバランスを考えながら決めるのが大切です。
- 費用面では独学の方がいい
- 自分のペースで学習を進めたい方は独学がおすすめ
- 忙しい方や自分でスケジュールを組み立てるのが苦手な方は専門学校もおすすめ
- 費用を節約する必要がない場合も専門学校がおすすめ
独学で勉強する
1つ目の勉強方法は、独学による勉強です。消防設備士のテキストは一般向けに多数作成・販売されているので、自宅で試験対策を始めることはできます。
独学で消防設備士の資格試験対策を始める主なメリットは、試験対策にかかる費用を抑えられる点です。試験対策を始める前に自身の知識を把握した上で、テキストを探すことができれば必要最小限の費用で済みます。また、最近の資格試験向けテキストは、初心者向けの入門テキストもあり独学で勉強可能です。
一方独学によるデメリットは、学習のスケジュール・進め方が難しいという点です。また、分からない部分があっても、講師による助言などはありません。
そのため、自身で1から10まで学習スケジュールを組み立てられる方や、情報収集が得意な方であれば独学はおすすめです。
専門学校に通う
2つ目は、専門学校に通う方法です。
「日本消防コンサルティング」や「たまはな」などでは、消防設備士の試験対策に関する講座を用意しています。また、専門の講師がいるので、分からない部分を質問できます。
専門学校に通う大きなメリットは、1人で勉強時間やスケジュールを考える必要がなく、仕事で忙しい方にも勉強しやすい点でしょう。
あらかじめカリキュラムが決められているので、それに沿って受講するだけで一通り学ぶことができます。さらに通信教育も用意しているので、在宅で授業を受けられるのも嬉しいポイントです。
一方デメリットとしては、独学より試験対策費用が必要な点でしょう。たとえば日本消防コンサルティングは28,500円、「たまはな」は22,680円と一定の費用はかかります。
費用を抑える必要がない方は、専門学校を検討してみましょう。
消防設備士の試験に向けて勉強する際の注意点

ここからは消防設備士の試験に向けて勉強を始める場合、どのような点に注意すべきなのかポイントを分かりやすく紹介します。
消防設備士には一定の難易度があり、基礎から1つ1つ理解しなければ合格の難しい内容です。また、鑑別問題などもあるので、実技試験もしっかり対策しましょう。
基本から応用までしっかりと対策しよう
消防設備士の資格試験(筆記試験)では基礎的式という科目もあり、基本用語なども覚えなければいけません。しかし、理論や公式を活用した応用問題もあるので、基礎から応用まで全て網羅する必要があります。
つまり基本用語や公式を暗記・理解し、その基礎的知識を活用しながら応用問題・問題集へ取り組むのも大切です。
また、消防設備士の乙種は、基礎的知識も出題されるので未経験者にも取り組みやすい類といえるでしょう。一方甲種は実務経験が必要であったり、応用問題が多かったりなど既に乙種を取得している方向けでもあります。
鑑別や製図の対策もしよう
鑑別とは、設備や器具の名称や使用方法を正しく解答する、もしくは正しい解答を選択する問題のことです。消防設備士試験の場合、実技試験で鑑別問題が用意されています。
さらに製図に関する問題も出題されます。製図の問題では、図面に正しい配線図や記号を書き込みのが特徴です。どちらも暗記力が問われるため、暗記を行う時間が必要です。
ですので、事前に学習スケジュールへ、実技試験対策および暗記を軸とした学習時間を組み込んでおきましょう。
消防設備士の試験にオススメの参考書シリーズ
ここでは消防設備士の試験対策にオススメの参考書を、3シリーズ紹介していきます。
消防設備士6類 超速マスター
おすすめ度:★★★★☆
「消防設備士6類 超速マスター」は、乙種ということもあり基礎知識を中心とした内容となっています。また、他の類でも必要とする知識もあるので、入門向けのテキストとしても適しています。独学でなおかつ初めて受験する方は、特に持っておきたい1冊です。
この本の口コミ
合格しました。
この参考書で平成27年度『消防設備士乙種第6類』に一発合格しました。参考書の内容は素人の私でも良く理解できる内容で記載されています。実技試験の問題も他の参考書よりは充実しています。90日間1日2時間の勉強で参考書を3~4回繰り返せば合格できます。このシリーズは6類・4類・1類しか出版されておらず全種類出版してほしいくらいです。非常におすすめの参考書でした。
コマネ
参考になりました
消防設備士は共通のテキストが無いため、自分で購入をした本で勉強をするしかないため、とても苦戦しました。このテキストは大変わかりやすく参考になりました。ポイントや覚えるコツ・ゴロ合わせの記載もあり消防設備士乙6種を受ける人にはかなりオススメしたい1冊です。本屋さんで探しても消防設備士のテキストは少なく、amazonで購入するほうが楽だしすぐに届くので便利でした。
シャンシャン
本試験によく出る!第1類消防設備士問題集
おすすめ度:★★★★☆
本試験によく出る!シリーズは、直近の試験から問題作成を行ったり、豊富な解説を加えたりなど特筆すべきポイントが複数あります。また、筆記試験だけでなく実技試験(製図や鑑別など)の問題集も含まれているので、1冊で筆記試験と実技試験の練習ができます。
この本の口コミ
一発合格できました。
1類消防設備士に関しては全くの無知の状態から、この一冊で毎日5時間、1ヶ月間集中して勉強しました。
試験に出題された問題全てが載っていた訳ではありませんが、合格点まで十分に持っていってくれました。
試験は運もありますので、絶対の保証はできませんが、私個人としては一発合格。感謝しています。
ソラ
問題集にしては解説が丁寧
問題集は出題数多く、細かくは解説しない書物と考えてました。
この問題集は出題数は多くはないですが、解説が丁寧でした。
Amazon カスタマー
4類消防設備士 製図試験の完全対策
おすすめ度:★★★☆☆
消防設備士の実技試験で出題される、製図問題に特化したテキストおよび問題集です。本試験以上の難易度で問題を作成しているため初心者向きではありません。しかし、本試験で満点を目指している方にはおすすめです。また、「4類消防設備士 製図試験の完全対策」に慣れることで、本試験の製図を簡単に感じさせてくれるメリットもあります。
この本の口コミ
丁寧な作りです
丁寧に乙4の製図をとても解説しています。各問題の解答毎に法規に関係する部分を表や板書として取り上げているので理解が深まります(法規の効率的な復習にもなる)。問題数が多くあるのでこれをこなすことにより自信につながりました。おかげで、一発合格できました。
いずさん
試験対策というよりは実務参考本という感じ
他にレビューされているとおり、内容はかなり詳しいですが試験の内容には見合っていないです。
この本で学習すると本試験の内容がめちゃくちゃ簡単に感じます(そういうことを意図している旨が本には書いてありますが・・・)。今後、実務で製図する必要がある人にはずっと使っていける1冊だと思います。ただ、この本の内容をしっかり学習すれば間違いなく合格はできますので、時間が十分にあり、がっちり学習したい人にはおすすめです。(ちなみにこの本だけで製図は90%合格でした)とりあえず60%以上あればよい、という方には試験内容に見合った他の本がよいのかもしれません。
Amazon カスタマー
まとめ

以上、消防設備士の勉強時間について解説してきました。
消防設備士の試験対宅に必要な時間は、一般的に3ヶ月程度とされています。また、できれば平日に1時間・休日に2時間以上の勉強時間を確保できると、充分な試験対策といえるでしょう。
独学と専門学校どちらにもメリットとデメリットがあるので、試験対策にかけられる予算や時間、得意な学習方法を確認しながら選択してみるのも大切です。
今回の記事を参考に勉強時間やスケジュールを策定してみてください。
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